『dream(夢)』




夜見る夢。



夢には2つ種類があります。




1つは、メッセージ系の夢。

●危険を回避するための気づき
●成長を飛躍させるための気づき



生きていく上での『指針』を与えてくれるでしょう。



もう1つは、 排泄系の夢。



普段、潜在意識下に溜め込んでいる
感情ストレスが夢というカタチで再現されたもの。



溜め込んでいる感覚を追体験することで
【免疫システム】が発動し
感情ストレスが排泄されていくのです。



排泄を目的とした夢は
たいてい『夢見が悪い』ものばかり。



理由はシンプル。



出そうとしている対象が
『老廃物(ストレス)』だからです。



夢で追体験している感覚に対して
心が【拒否反応】を示すかもしれませんが
それで構いません。



不快を感じれば感じるほど
【免疫】が確かに機能し
心が整理されていくからです。



排泄系の夢の最大のデメリット。
それは、目を覚ました時
『ドッと疲れる』ということ。



「疲労を取るための睡眠なのに
眠ることで、むしろ疲れが…」



起きた瞬間は
疲労感でいっぱいになりますが
時間が経つにつれ
心が浄化されていることに気づくでしょう。



日本人である私たちは
《我慢する習慣》はあっても
《出す習慣》はあまりありません。



それゆえ、心の内にストレスを
溜め込みやすくあります。



《出す習慣》がない私たち日本人にとって
排泄系の夢は非常にありがたいもの。



たとえば、人間関係で苦しんでいる時
実際に、相手と膝を付き合わせて話をしなくても
排泄系の夢をみるだけで、心が整理できるからです。



夢はストレスを排泄するための《安全な方法》
排泄系の夢を見た時のポイント。



それは『解釈しないということ』



メッセージ系の夢は
意味をひも解くことが大事ですが
排泄系の場合は、夢でみた感覚・感情を
普段から溜め込んでいたという事実だけ
理解すれば それで十分。



『ただやり過ごすこと』



過度にあれこれ考えてしまうと
分析という名の思考が【抑圧の蓋】となり
出すべき老廃物が、出にくくなってしまうからです。



目覚めた時の疲労感は
心が浄化された証。



時間が経つにつれ
心がクリアになっていることに
気づくでしょう。



NPO法人日本心理セラピスト協会
代表理事 中 原 盛 治

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